これはあるお客様が送ってくださった桜の木との素敵な対話のお話しです。

私の家の近くに桜並木があるのですが、
まだ寒いある日、その桜並木を通ると、ある1本から桜の花の香りがしてきました。
まだ桜のつぼみもついていない頃だとゆうのにその1本からは確かに桜の花の香りがしていて、私は
(この桜は咲く気まんまんに張り切っているんだな〜)なんて思っていたんです。
それからはそこを通るたびに
「今日は暖かいね〜」「お!つぼみが出来たね」
「咲くの楽しみにしてるね。待ってるね」
なんて、こっそり声をかけていたんです。
だんだんその木にも愛情がわいてきて、本当は木にぎゅっと抱きついたりしてみたいなあ、と思っていたのですが、その通りは人通りが多く、
ちょっと恥ずかしかったので、いつもこっそりと
声をかけるだけでした。
ある日、とても落ち込んで帰った帰り道、なんとなく桜の木を初めて触ってみました。
桜の木は暖かく、それはリアルに「生」を感じさせる暖かさで
自分と木との境がなくなるようでした。
その瞬間、
(木も私もみんなも根っこは一緒のものだ!)
とゆう思いで胸がいっぱいになり、『なにか』に触れたような
『なにか』がわかったような不思議な気持ちになり
急いで裏道に隠れてホロホロ泣きながら帰りました。
春になって、桜の花が咲きました。
私はそこの道を通るのがもっと楽しみになり、
「かわいく咲いたね。」「ここを通ると気持ちが明るくなるよ
ありがとね。」いつもそう声をかけて歩きました。
数日たち、桜の花も散りはじめました。
(もうそろそろ桜も終わりかな)と思いながら
その桜並木を通り、いつもの木のところに来た時、
ふと空を見上げました。
星の出ていない暗い夜でした。
そのとき、どこからか歌が聞こえてきたんです。
それは ドレミ、とゆうような音階はついていないのですが
私には確かに「歌」に感じました。(不思議なのですが・・)
それは誰かと誰かが歌っているようで、こんな歌です。
桜は今日でお別れなので
星も姿をかくします。
星のマネして手紙を書きます。
忘れないでと手紙を書きます。
その歌を聴いたとき、胸の中に映像が広がって
その歌の意味がわかりました。
桜を主役にするために 星は姿を隠して
夜の暗さに桜の輪郭を浮かび上がらせました。
道路の上には桜の花ビラが散っていて
まるで星空のようでした。
それは桜からの手紙で
「わすれないで」と書いてあるそうです。
私は涙があふれて、
(花が散っても桜は桜だもん、忘れないし
これからだってずっとあなたのことは大好きだよ)
と思いながら、人目も気にせず、わんわん泣きながら帰りました。
それからほどなく、すっかり桜の花は散り
今では葉が青々と繁った桜の木になりました。
私はあの時「花が散っても桜は桜」といいましたが
やっぱり花が散った桜は
特別な「なにか」が無くなってしまったように、
他の木にまぎれた景色になりました。
木には木の「特別な期間」とゆうものがあるのかもしれません。
私はいまだにそこを通る時には、ひとこと声をかけて行く
のですが、前のように通じあうような感じは薄れてきました。
最近なんとなく、
あれは桜の木からのメッセージというよりも、
「桜の花」からのメッセージだったのかもな、なんて思ったりしています。

木とのコンタクトといえば、実は今までに3回ありまして
そのうちの1回はカナダだったんです。
2年前の冬、オーロラを見にイエローナイフに行ったんです。
イエローナイフには4日いたのですが、
初日に少しオーロラが見れたので、次の日には
もっと大きなオーロラを!と大きな期待で望んだのですが、
あいにくその日は雲が空を厚く覆っていて
少しの星すら見れませんでした。
残念に思いながらロッジの周りをウロウロしていた時
「そうだ!木に頼もう」と思いたったんです。
なぜそんな事を思いたったのか、いまだに謎なのですが、
森の中から迷わずに1本の木を選び出し、
ぎゅっと抱きしめながら、こう言いました。
「私は日本からきた○○○○といいます。
オーロラに会いたくてここに来ました。
でも今日は雲で見えずにとても残念です。
あなたはこの辺りで一番背の高い木のようなので
どうかお願いです。
ふーっと雲を吹き飛ばしてくれませんか?」
雲を吹き飛ばす、という発想は普段の私なら無いのですが
その時は可能な気がして、木にそう祈りました。
その後ロッジに戻り身体を温めていたら、ふと
(あ!オーロラが出てる!)という確かな予感がして
いそいそと外に出てみると、
大きくて綺麗なオーロラが出ていたんです!
おそらくあの木が願いを叶えてくれたのかもしれません!
私はその時初めて、
(神様はいるし、願いや話を聞いてくれている)
という事が心の深いところからわかったような気がしました。
それまで、
(願いごとは口にしちゃいけない。
言葉にしたら消えて無くなるから秘めておかなくては!)
って考えをなんとなく持っていて、
「叶」ってゆう字も「口をバッテンみたいに閉じておけ」って
ことに違いない!って思っていたんです。
でも、それからだんだん
「叶」って字は「口に十字架」つまり「言葉に祈りを」って
ことなのかも・・・なんて思っています。

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